思い通りにならない—
むしろ、望まない人生に進んでいる自分
「パワースポット」に行っても
「自己啓発本」を読んでも
「スピリチュアル」や「波動・運気向上」を学んでも
まったく変わらない。まさに
【引き寄せ難民】
難破船に乗って、約半世紀。
私の人生はいまだ到着しません。
この記事は、私が現在たどり着いた
経由地での実況中継をお届けします。
幼い頃から抱えていた“繊細さ”という特性【HSC/HSP】
笑われるのが怖くて「怒る」ことで自分を守った
幼い頃の私は、典型的な内弁慶
人に笑われるのがイヤで、その感情を「怒る」ことでしか表現できませんでした。
Q:笑うとなぜ、怒るのか?
A:笑われる自分が変で、バカにされたと感じる羞恥心から
後に知ったのですが、実はこれ
【HSC(人一倍敏感な子ども)】
特性のようです。
この頃から、すでに自分の特性が顕著に現れていました。
繊細さは「悪いこと」自己否定の起源
今でこそ「繊細さん HSP」これは特性である。
と、認知されてきましたが
当時の私に、周りがかけた言葉は
「なぜ怒るの?ほかの子は笑うと喜ぶのに—」
その一言に、私は深く傷つきました。
自分はおかしい、自分はダメだ。
そんな自己否定を抱き始めました。
でも今なら分かります。
あの言葉たちは、私を責めたかったわけではなく
“励まそうとしてくれた言葉”であったのだと。
気づけばこの頃から「繊細さは悪いこと」
と、認識するようになっていったのだと思います。
「明るい自分」になった理由と、心のすり減り
「みんなが笑ってくれることは、いいこと」
この言葉を無意識に胸に刻み
「明るく・サービス精神旺盛な自分」
を育てていきました。
衝撃的な言葉を使い、奇をてらった発言で
場を明るく盛り上げる。
私の明るさは
【まぶしい光】となっていきました。
「明るくないと楽しくない」という呪文
「あなたが明るくないと、楽しくない」
相手の何気ない一言。
もしかしたら、元気のない私を
励まそうとしてくれた一言なのかもしれません。
けれど、その言葉に応えようと過剰に奮い立たせる自分。
自分の特性を知った今ならこう言えます。
「私だって、いつも明るいわけじゃないよ」
「まぶしすぎる光」明るさの弊害
若い頃は勢いで乗り切れた。
しかし「まぶしい光」はあまりにも刺激が強く
いつしか自分自身をも焼いてしまったのです。
根底にある繊細さが
フタをしていたのに、とうとう溢れ出してしまいました。
疲れ果て、やる気が出ない
そうです。消耗してしまったのです。
まぶしい光ではなく“優しい光”で生きていく
「まぶしい光」で周りを照らしてきた
自分を否定はしません。
けれど、人生の後半戦は
ランプの灯のような【優しい温かな光】
明るさで焼き尽くしてしまう光ではなく
柔らかく穏やかな明るさ
こちらに舵を切り、再出発。
なぜ願望が実現しなかったのか?―ポジティブ思考の落とし穴
本質と特性に逆らった“ポジティブ思考”の弊害
Q:なぜ願望が実現しないのか?
A:自分の本質と特性に逆らった土壌に
表面的なポジティブ思考の苗を植えたから
自己啓発書に
「きれいな言葉遣いをしましょう」
と、よく書かれています。
でも私は、周りが笑うことを重視するあまり
荒々しい言葉遣いをしてきました。
私は、大雑把な人間ではありますが
豪快な人間ではないのです。
これからは”感じたことを丁寧に伝えていきたい”
そう思っています。
再び走り出した船は
”引き寄せの波”に乗れるでしょうか?
ひとまず、沈まぬよう休みながら進みます。
あとがき:変わらなくてもいい自分を受け入れる勇気
「変われない自分」を嘆いていたけど
もしかしたら“変わらなくてよかった自分”もいたのかもしれません。
私たちが探していたのは「新しい自分」ではなく
ずっと置き去りにしてきた「本当の自分」だったのです。


